ハワイ&アメリカ体験記 『思い出のハワイ』
ヨーロッパ経由→日本への帰り支度/Vol.38
最後のファイナルも近いし、ドームを出る準備もしなくてはならないし、ヨーロッパへ向けての準備もしなくてはならないしで、頭の中はグルグル状態。
ヨーロッパは、結局チケットが、メイン→ボストン→NY→ロンドン→パリ。
日本へはロンドン→日本というチケットを購入しているので、まずはパリに行って、それから自分が行きたいと思うところへ行く事にした。これも、初めてのヨーロッパに旅行する人の考えではないよなぁ~と思いつつも、全てを決める時間もなく、行き当たりバッタリの旅も面白いかも?と気楽に考えていた。
この時期のメインは大雪。深いところでは私の腰くらいまで雪が積もっている。この景色とも、もうすぐお別れかぁ~と思うと、寒いけど雪も綺麗だなぁ~なんて思えた。「住めば都」とは良く言ったものだ。
ドームの皆さんも、それぞれ卒業して出ていく人、休みの間だけ家に帰る人などで、なんとなくわさわさしている。
私は部屋にある荷物の整理を始めた。必要最低限の荷物でヨーロッパへ行きたいので、それ以外は、日本へ送ったり、洋服はドームにいる友達に譲ったり、日増しに物がなくなっていき、ガラーンとした部屋になった。
メインに来てから、ずーっとそばでアドバイスをしてくれたショーンとももうすぐお別れだが、彼には改めて感謝している。ルームメイトのメアリーもそうだし、周りの友達がいなければ、ここまで来れなかったと思うと、感謝の気持ちと共に涙がこみ上げてくる。
嬉しい事に、みんなが私のために「グッバイ・パーティー」をしてくれる事になった。
ドームの1Fにある、コミニケーションルームで手作りのお料理、音楽、スナックなどを用意して、100人くらいが来てくれた。それぞれの違う国の人も来てくれて、この時は、本当に「世界は広い」「言葉ではなくハート」だと言う事をつくづく感じた。
ブラジルから来ているセルジオもブラジル料理を作ってくれた。彼ともよく出掛けたし、イイリンとも良くチャイニーズ料理を食べに行った。このメインでの事が、昨日の事のように思い出され、涙がこみ上げてきた。
「私は幸せ者だなぁ~」 と生まれて初めて自分で感じた。
ニース出身のエリックやフランソワ、ミミも来てくれて人生で忘れられない日となった。
パーティの翌週からのファイナルに向け、日曜日はライブラリーにこもり勉強した。
自分の人生で、一番集中して勉強したのもここメインだと思う。
ここに来なければ、自分と向き合う事もなかったと思う・・・そう考えると、この寒いメインを撰んだのは正解だったなぁ・・・