ハワイ＆アメリカ体験記 『思い出のハワイ』
人生を大きく変える人との出逢い／Vol.22
私の人生は本当に猛スピードで過ぎてきた気がする。
幼少時代は芸能界の世界へ子供ながらに入り大人と混じりながらも一生懸命に色々として来た。
中学ではいじめに遭い、転校まですることになった。いじめられているのを親には言えず、一人で悩んでいた。高校では、結構楽しい学生生活を送りながらコーヒー専門店でのアルバイトに集中した。この頃が私の人生の転換期になったのかも知れない。この時期、色々な人に出会い、色々と学ばせて頂いた。この頃、初めて海外に行った。グアムへ初めて行ったときに出会った男性、年は私よりも二回りくらい上の人だったが、バイリンガルでバリバリに仕事をされている姿を見てすごいカルチャーショックに陥った事を思い出す。「私は今まで何をしていたんだろう・・・？」なんて、子供ながらに考え込んだ時期だ。
この頃からアメリカへ行く夢がじわじわと湧いてきたのである。彼はアメリカの高校・大学を卒業し、その後メインランドで仕事をしていて、グアムに仕事で来てそのまま腰を下ろしたそうで「私もこういう風になりたい！」とその時強く思った！ルックスも良いし、頭の切れもすごいし、人当たりは良いし、どうやらその人はその後グアムの州知事になることを推薦されたそうです。
それから自分なりに英語を独学で勉強し始めた。とにかく英語だけは習得したいと思った。それまで、英語には全く興味の無かった私がである！それから、偶然にもグアムへは叔父の仕事の関係の手伝いで何度か行くことになる。ある夜電話があり叔父の会社からだった。「スタッフが急に行けなくなったから、なんとか行ってくれないか？」と言う電話だ、当時グアムへ行くにもビザが必要で、ちょうどその時ビザを持っていたのが私しかいなかったので、怖い物知らずの私はなんか得した気になり所持金５，０００円を持って次の日の早朝グアムへ出発してしまったのである。突然の事で着替えもほとんど持たずに飛行機に飛び乗ったようなものだ。今考えると無謀だったと思う。
グアムでは現地会社の社長がリムジンで迎えに来ていて、ホテルへチェックイン。
私の仕事は、ホテルのVIPルームに用意されたオフィスで午前中は電話の対応。午後はフリー。すごい良い待遇である。だけど、所持金は日本円５，０００円！！ドルに両替したら当時は１ドル２６０円だから、もう何も買えないし使えない！！出来るのは、プールでのんびりする以外なかった。
プールサイドで日光浴。疲れていたせいか眠ってしまったのだが、周りの騒がしい音で目を覚ますと、私を数人の品の良さそうな日本人の「おじさま方」が取り囲んでいた。「何事！！」。このおじ様の一人が何故か私に“英語で”話して来た。・・・・・日本語で答えると、どうやら現地の人間と勘違いされていたようだ。おじ様達はどこかの農協の団体さんだった。グアムは初めてらしく、私に案内して欲しいと言ってきた？ウーン・・・ガイド料はバイト代で下さると言うことで、背に腹は代えられないので思わずOKをした。
当時、グアムでは日本人観光客の女性が殺害された事件があり、一瞬怖かったがおじ様１０人では大丈夫かなと思ったから・・・今考えるとあまかったかもしれない・・・。
観光名所を回り、免税店へ案内した（当時、ハワイのグランパーの弟さんがグアムで免税店を経営していた）帰りはディナーまでご馳走になり、バイト代もしっかりもらった。思わぬ臨時収入に感謝した！
次の日は、以前出会ったナイスガイのMr.Aさんと仕事の打合わせ。そこで、今度は某有名大学病院のドクターと知り合い、ディナーを一緒にする。こんな出逢いが沢山続いて、私にとってはすべて必要な出逢いで、人生を大きくかえる出逢いにもなった。
「一人の人との出逢いが人生を大きく変えることもある」
と言う詩があるが、まさにその通り！
私は以外と外国に関係している方との出逢いが何故か多かった。
それからの私はどんどん方向が変わった。その結果、今ハワイにいるのだ。まさか自分でもこういう人生になるとは、夢にも思わなかった事なのだが・・・ましてや英語の苦手だった私が、英語を話しているとは不思議である。そして、北のはてのメイン州に行くとは？人の一生は分からないものなのだ。
